「聲の形」を観た話。

 

ずっと観たかった本作品。

だけどこういったセンシティブな作品を見るのは見る前の心構えのようなものがいる。

満を持してこの作品を見た。

 

冒頭の30分くらいまでの感想は「胸糞が悪い」だ。

舞台は小学校。

ある日クラスに、耳が聞こえない女の子、「西宮」が転校してくる。

最初は彼女に協力的だったクラスメイトだったが、合唱コンクールでは音程やタイミングが合わず、授業のノートを取るにも、自分自身のノートを取るのも諦めて取らないといけない。

(西宮は聞こえないのに健気に頑張っている)

 

そんな彼女に次第に嫌気が刺してきたクラスメイトは徐々にイジメをしていく。

それを扇動してたのが「石田」という男子生徒だ。

彼は筆談ノートを池に捨てたり、水をかけたり、補聴器を捨てたりして「西宮」をいじめる。

他のクラスメイトも見てみぬふりをしている。

これがきっかけで西宮は転校してしまう。

石田の母は西宮の母に謝り、補聴器代金と慰謝料170万円を払う。

この西宮へのいじめを知った親は学校にその事実を伝え、担任の先生は犯人が「石田」であることを知り、クラスメイトもそれをわかっている。

 

その後はいじめの矛先が「石田」となりクラスから孤立していく。

 

高校に入った石田は、変わらず孤立をして、自殺を考える。

石田は170万円を親に返すが、そこで母親が自殺を考えていることに気づき止める。

 

石田は死ぬ前に、池に捨てたノートを西宮に返すために四宮の元を訪れ、ノートのことやしようと思ってることを伝えた。

 

その後、母親に止められたことで自殺をやめた石田は西宮に会いにいく。

しかし西宮の妹である結弦に、会うことを拒まれる。

しかし親友の永束の粋な計らいでゆっくりと西宮と話す機会を得る。

 

石田は西宮が会いたかった人、佐原を一緒に探しにいく。

 

石田はその他にも西宮そして妹である結弦のことを想い、徐々に石田も西宮も互いに惹かれていく。

 

結弦自身も不登校だったが、石田や西宮から勇気をもらい学校に行くことを選ぶ。

 

ある時、西宮は勇気を振り絞り石田に「好き」と伝えるが石田は「月」と勘違いしてしまう。

 

石田はイジメをする前のような友人関係が西宮を通じて自然にできることに気づくが、そんな西宮に嫉妬する上田が仲を壊す。

 

西宮は自分の存在自体がみんなを困らせてしまっていると考え、自殺を決意する。

 

しかし、これを石田は自分の命を賭けて助ける。

西宮の母は石田の母に土下座して謝る。

西宮は自分がしたことを後悔する。

石田は一命を取り留め、2人は結ばれる。

そして石田は孤立していた自分自身の殻を破ることになる。

この作品のテーマは「障害」と「いじめ」な気がする。

このご時世ではダイバーシティー、エクイティー、インクルージョンなどと謳われているが、現実的に障害を持った方を蔑む見方は間違いなくあると思う。

きっとこれはメディアだったり、小さい頃からの教育なんだと思う。

 

自分とは違う、普通じゃない、他の人と合わせられない、ことが異彩ではなく、障害と捉えるのは、社会側の障害なのではないか。

 

長い時間をかけて取り組むべき問題。

心に残る作品だが、少しできすぎていると思う。

そんな簡単にいじめられていたひとはいじめていた人を許せないし、愛せない。

 

ただ、間違いなく見ることで何か自分の心に訴えかけるものはあると思う。

 

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