鬱の友達と会った話。

 

僕には鬱の友達がいます。

大学の時にゼミが一緒だった友人です。

彼の口癖は「俺は世界で一番面白い」でした。

そんな彼の夢は芸人になることでした。

実際にどんな状況でもみんなの中心になる彼に一種、嫉妬みたいな感情も当時はありました。

時が経ち、社会人としての道を歩む私と芸人の夢を追う彼、合わない時期が続きました。

親友とまでは言わない中でしたがサシで飲みに行って夢を語れるくらいの仲ではありました。

彼が芸人や役者としての活動をしていることはSNSを通じて知っていましたが仕事の忙しさから中々会う機会はありませんでした。

社会人になってから3年くらいたった時に一度飲んだ時の彼はとても輝いて、想いだけだった大学当時の彼に、実力と自信がついたような印象を持ったのを覚えています。

しかし彼は鬱になりました。

原因は色々あったと思いますが、芸人として相方との解散、その相方の結婚、彼女との別れなど大きなことが一気に彼に襲い掛かったと思います。

鬱になった後の彼にあった時、昔話をすると「してほしくない」と言っていました。

髪も薄くなった彼ですが、僕はその中身に強い何かが未だに宿っている気がしました。

こんな期待はきっと彼は嫌だろうなと思いますが僕は彼が幸せになるためにきっと一生、近すぎず遠すぎずの距離で付き合っていくのだと思います。

この世の中のみんなが幸せになれる世界が作れたらいいな。

 

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