稲盛和夫さんの「生き方」を読んだ話。

 

30歳を過ぎた頃から、本当の意味での人生を考え始めている気がする。

自分自身の人生の目的はなんなのか。

普段、喜怒哀楽していることがとても小さく思えるような一冊だった。

まず印象的だったメッセージ1つめは「人間として正しいことを追求する」という当たり前の様で忘れてしまっている考え方だ。

日常の中で、「人間として正しいこと」と「自分の利益を優先すること」を天秤にかける状況に迫られることが多い気がする。

私は意図して前者を選ぶようにしているが多くのケースは後者を優先するだろう。

例えば、電車に乗るときなど、必ず全員が降りてから私は乗る。

しかし、多くの人は乗り終わる前に半ば強引に中の席を取りに行く(気がする)。

そういった1つ1つの積み重ねなのではと思う。

2つ目は「人生・仕事の結果=熱意×能力×考え方(良い心)」という考え方だ。

熱意×能力のみ(考え方が悪い)→そもそものベクトルが間違っているので悪いビジネス(例 詐欺等)

能力×考え方のみ(熱意がない)→その仕事(人生)に熱意が持てていないため、伸びない。

考え方×熱意→自分の強みではないところを伸ばしてしまっている可能性がある。

考え方としてはとても納得できる内容だったと思う。

「熱意」の部分は自分自身の能力を理解し、考え方(良い心)を持っていれば自然とついてきそうだ。

やはりその為には自己理解だったり自分の強みを理解することがとても大事に思う。

3つ目は「知恵の蔵」の話だ。

テレビに出ている起業家などで「よくこんなアイディア思い浮かぶな~、この人って天才なんだろうな~」と思うことがよくあると思う。

ただいうまでもなく彼らも人間である。

ただなぜ彼らがそういったアイディアを思いつくかということにこの本では「知恵の蔵(アイディア)は必死に頑張っていると得られる」と定義している。

思い返すと一生懸命何かを頑張っていると、その領域ではないことでなんかよいことが起きたりするものだなと思う。

4つ目は「楽観的に構想し、悲観的に計画し、楽観的に実行せよ」という言葉だ。

何かを始める際、アイディア出しなどは制限なくアイディアを出し、具体的に計画の段階になった場合は厳しい目で計画を立て、納得ができたら楽観的に実行を行う。

5つ目は「事業は社会に多くの利益を与えるものでなくてはならない」というものだ。

利己的な企業(消費者をだまし自分たちだけがもうかっていれば良い)はいずれ社会から淘汰される。

持続可能であり、人の為になる事業をするべきだということだ。

資本主義の社会では資本家は身を肥やすために、労働者及び消費者を搾取する構造となってしまっている。

元来、人間は幸せになるために生まれ、資本主義社会でもその根本は変わるべきではない。

渋沢栄一の「論語と算盤」でも同様の記載があった。

最後は「人生は1つのドラマであり、君が主人公だ」というメッセージだ。

あくまで君の人生は君の為にあるのだ。

あなたの人生はどんな物語にしたいですか?

 

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