安達祐実さんの出世作である家なき子。
「同情するなら金をくれ」の名言が有名な作品です。
主人公の鈴の母は大病を患い病院生活を送っております。
父は実の父ではなくギャンブル狂で、鈴が母の手術費を稼ぐために貯めていたお小遣いなどもギャンブルに突っ込んでしまうような人です。
それでも鈴は愛する母のため、父に放火の罪を着せて、一人で生きていきます。
鈴は成長していく中で、おじさんの家や、偶然あったおばあちゃんの家などを転々とします。
まさに「家なき子」です。
信頼していたおじさんの家では、おじさんの嫁と同級生でもある娘にいじめられます。
そしておじさんが遺産目当てで鈴の母を病院の階段で突き落としたことを知り、この家を出ていきます。
また、おばあちゃんの家でもおばあちゃんにいじめられますが、鈴の一生懸命さに、おばあちゃんと同居人から信頼をされていくようになっていきます。
おばあちゃんの家では鈴のような環境で育った人たちが多く、鈴を助けたいと思ってくれるのでした。
鈴はいつからか絵を描くようになりますが、絵の才能は父譲りということを母から聞きます。
そしてギャンブル狂の父が絵が上手であることを知ります。
実は、血がつながっていないと思っていたギャンブル狂の父は実の父だったのです。
母は立派な父親になってからそれを伝えようと思っていたため、それを鈴にも父にも隠していました。
しかし、母は自らの最後を知り、それを伝えるのでした。
また鈴の学校の先生である保坂なおきさん演じる「片島」は、実の父が人殺しであることを鈴の父に知られ強請られてしまいます。
しかし、片島が愛した人はお金持ちの娘で、お金と権力を使い、上り詰めます。
それでも強請られ続けたことから、父を殺害しますが、その時、父は自らが鈴の本当の父であることを知り、片島との関係を切るつもりでした。
鈴が家を転々とし、いろいろな人に出合いながら成長していく物語です。